Melbourne(Tarneit) → Torquay 約82km /↑334m
2021年11月16日。
グレート・オーシャン・ロードへ向けて出発!

メルボルンの市街から少し東にある郊外、Tarneitという場所にあるAirbnbの宿で4日間かけて準備をして、ついに出発の日。
朝早くに出ようと思って早起きしたけれど、結局荷物をまとめて、自転車に載せるのに時間がかかって12時頃に出発した。
かなり重くなってしまって、自転車単体で乗った時とは全然違って、気を抜くとハンドルを取られそうになる。
だけど、アルミのバイクと違って、さすがはクロモリ。フレームがしなるからか、乗り心地は良い。お尻に来る振動もアルミバイクの直にガンガン来る感じではなく、どことなく柔らかい感じ。
ただ、荷物が重すぎる。。
途中のWoolworths(オーストラリアのスーパー)でキャッシュを下ろしておいた。
何があるかわからんからね。カード使えないと詰む気もするし。
旅、1日目の宿はWarmshowersで見つけられた!

この出発の日まで4日間あったわけだが、準備ばかりに時間がかかり、実は1日目(今日)の宿すらも決まっていなかった(もちろんその後の2〜4日目も決まっているはずはない)。
でもなんとかなるはず。。。!という楽観的な部分もあるぼくだけれど、やはり、出発したのに目的地がしっかりと定まっていない状態というのはどこか頑張ろうという気持ちに繋がりにくい。
今回の自転車旅は、基本的にはキャンプできるように、テントやクッキング用具等は用意していたが、出発直前に見つけたひとつのサービスが気になっていた。
その名も「Warmshowers」
旅人には結構有名なCouchSurfing(カウチサーフィン)というサービスがあるけれど、どうやらWarmshowersというのは、アレの自転車乗りバージョンのようだった。
カウチサーフィン は、インターネット上の無料国際ホスピタリティー・コミュニティーであり、現在世界で最も大きなホスピタリティー・エクスチェンジ・ネットワークである。
Wikipedia
カウチサーフィンを利用したことはなかったけれど、どんなものなのか何となくは知っていた。
この自転車乗りのためのカウチサーフィン、ともいえる、Warmshowers(ウォームシャワーズ)は、ぼくに自転車旅を始めるきっかけをくれた韓国人の女の子YouTuberが動画で紹介していて、一つの選択肢として気になっていた。
出発直前に、登録して、プロフィールを作成、グレート・オーシャン・ロード上のホストの数名にメッセージを送ってみていたけど、直前も直前すぎたし、まだ返信をくれたホストは誰もいなかった。
が、だんだんと時間が過ぎていくにつれて、「今日はどこに泊まるのだろう・・・」とさすがの楽天家のぼくも心配になってきたので、Torquayのホスト候補に電話してみた。
すると、何と当日なのに泊まらせてくれるとのこと!!
ホストの方が電話で、

メッセージさっき見たところだけど、返信できてなかった。電話してきてくれて良かった。
と言ってくれて、メッセージでWarmshowersを利用するのが初めてだということも伝えていたので、続けて、



あなたはただココに来るだけでいいの。何も持ってくる必要はないわ。ご飯も用意するし、ウォームシャワーとベッドも提供するからね。あなたはココに来て、今日あったこと、これからのこと、あなたの今までの経験なんかを話してくれるだけでいいの。それが私達が求めていることだからね。気をつけてきてね。
と。。。
さっきまで今日は野宿することになるかも、と本気で考えていたぼくは、あまりにも急な展開に少し戸惑った。
マジでありがたすぎる。何この神サービス。しかもご飯まで用意してくれるという。。!!
素泊まりだけでも有難いのに、ご飯までご馳走になれるなんて、普通に考えたら、見ず知らずの突然連絡してきたやつなのに、考えられない。
目的地が決まると、自然とペダルを漕ぐ足も軽やかになった。
Google Mapsにガタガタの道を走らされ、初日に80km超えのスケジュールを立てたことに後悔した。
でも、そこからが長かった。Geelong までもルートミスったのもあって、長いダートの道を走ったし、Geelong に着いたあとは、帰宅ラッシュとも多分重なってだと思うけど、車が多くて走りづらかった。
そこからのTorquay までの一直線のハイウェイも永遠に続くかと思うくらい長くて、マジで死ぬかと思った。
ホント計画立てるの下手。初日にしては無理しすぎだった。
結局この日は81.69km走ったらしい。アホすぎ。
平均速度は14キロくらい。
ウォームシャワーズのホストの家に着いたのは夜8時過ぎだった。
初めてのWarmshowers体験。
暗くなりかけていたけれど、気持ちよく迎えてくれたホストのPaulとLeiset。
ご飯食べ始めるところで、そのままご飯をいただいた。美味しすぎた。
今日は自転車旅1日目のくせに、80キロ走るという無謀な日になった。
— YUTA – 自転車でAUS🇦🇺一周したい人🚲 (@yutaworldtravel) November 16, 2021
死にかけた。
マジで計画立てるの下手すぎや。
でも、warmshowersという神サービスを通して、当日に連絡したのに、泊めてくれて、ご飯までご馳走してくれる家族と出会えて、癒されて、最高の1日の締めくくりです。
おやすみなさい pic.twitter.com/11iZiXozpF
幸せすぎた。Paul とLeisetも良い人すぎた。
何度も言うけど、今日突然連絡してきた見ず知らずのただ自転車で旅してるってだけで、無条件に受け入れてくれるこの寛大さは何なのだろうか。
感謝してもホントにしきれない。
僕もいつかはそんな寛大な人間になりたいし、旅人をホストしてみたくなった。
ご飯を食べ終わって(ビールまで!)、チビちゃん2人とも、少し遊んだ。生後7週間の鶏ちゃんたちも見せてくれた。折り紙をやるらしくて、飛行機とか鶴とか折ってあげて遊んだ。
家にはなんとさるぼぼがあってこれまた縁を感じてしまった。ご家族からの日本土産でもらったらしい。
昨日の夜泊めてもらったWarmshowersのホストの家にさるぼぼがあって、縁を感じました。
— YUTA – 自転車でAUS🇦🇺一周したい人🚲 (@yutaworldtravel) November 17, 2021
岐阜ー! pic.twitter.com/HQmUw0oVt1
グレートオーシャンロードの情報も教えてくれて、ホント至れり尽くせり。
ホットシャワーももちろん浴びさせてもらって、明日は朝、お粥もご馳走になれるらしい。
ホントに感謝。
今日は疲れと幸福感でぐっすり眠れそうだ。
出発前と出発後少しの間は、今日の宿も決まってなくて、不安が大きかった。なんか、ネガティブなことを考えちゃう感じ。だけど、宿が決まって目的地がはっきりしたら、自然と元気になったし、前に進むことに希望が湧いてくるのがわかった。
やっぱり目的地を決めてそこに向かって進むということは大切。




コメント