なぜ車旅ではなく「自転車旅」を選んだのか?皆に伝えたい自転車旅の魅力とは?|オーストラリア自転車旅

Yuta

こんにちは!オーストラリアで自転車旅をしているYutaです!

自転車旅に興味があるけど、自転車旅って面白いの?車や電車での旅じゃだめなの?

と思っている方に届けたい、自転車旅の魅力。それがこの記事で少しでも伝わったら嬉しいです。

目次

自転車旅の魅力その①:自転車旅でしか味わうことのできない出会い(出逢い)

自転車旅の魅力の1つ目、そして、ぼくの中では一番の魅力といっていいのが、この出会い。大きく分けて次の3つの出会いがあります。

自然との出会い

自転車旅は車の窓ガラスのように自分と自然との間に遮るものが何もありません。そのため、目的地に着くまでの道中、大自然を体いっぱいに感じることができます。「体いっぱい」というのは本当に全身で自然を感じられるという意味です。車だと気づくことができないかもしれない、鳥の鳴き声や、生い茂る木々の匂い、海岸沿いを走る時の潮の香り、坂道で受ける風の気持ちよさ。五感をフルに使って感じられることで、車旅で見る景色とはまた違った自然との出会いが待っています。ふと立ち止まった時に足元にある一輪の花を見つけて感動してしまうなんて、なかなか車旅では味わえない感覚でした。

動物たちとの出会い

自転車旅が他の旅のスタイルと違う点は、そのスピードにもあると思います。車よりも速すぎず、歩きよりも遅すぎない、ちょうどいいスピード感。(ちょうどいいかは個人の感覚にもよるか。。笑)

ちょうどいいスピードだったから出会えただろうと思える野生の動物達との出会いも魅力の一つです。

車だったら近づく前に音で気づかれてしまって遠くへ逃げていってしまうこともあるだろうし、車の中では鳴き声に気づけず素通りしてしまうこともあるでしょう。

それが、目で、耳で、鼻で、肌で感じながら、遅すぎず速すぎない、「ちょうどいいスピード」で進む自転車だから、動物たちも逃げ出さず(逃げ出す前に)、待っていてくれるということもあります。

ぼくは、オーストラリアでの一つの夢だった「野生のコアラと出会う」ことができました。これは車旅だったら難しかっただろうなと思います。

人との出逢い

そして、人との出逢い。

自転車に大きな荷物を積んで旅をしていると、やっぱり目立ちます。だからこそ、色んな人に声をかけてもらえる機会も増え、現地の人との交流が生まれることも多々あります。また、自転車の機材トラブル(パンクも含む)で困った時には、もちろん自分でなんとかできる必要もありますが、通りすがりの人に助けてもらえることもあります。それも自転車旅が繋げてくれた「縁」ですし、助けてもらった側からすると、忘れられない「出逢い」となります。

他には、自転車旅をしているから利用できるサービス、Warmshowersなんていうのもあって、これは簡単に言えば自転車旅版のカウチサーフィン。自転車で旅をしている人だけが利用できる、というルールのもと運営されている全世界コミュニティで、これを通してぼくは本当にたくさんの素敵な方々と出逢うことができました。自転車という共通の「好き」を介してコミュニケーションがとれるし、時には自転車という話題を超えて、「人生」について語り合ったりすることもありました。自転車旅をする方は是非とも利用してみてほしいサービスです。

自転車旅の魅力その②:自分に自信がつく

自転車旅って大変そう。そんなイメージは誰しもが持つはず。そしてそれは正解でもあります。そりゃ車に比べたら、自分の足でペダルを回さないと進まないし、重い荷物を積んで坂道を上るのもなかなかハードです。だけど、そんな苦労を乗り越えるからこそ、得られるものがあったりします。

トラブルにも対応できる力がつく

自転車旅にはつき物の自転車のトラブル(タイヤのパンク等)の対処はもちろん、毎日の時間の管理、食料や水の管理、宿泊場所の決定、なども含めて、全部自分でやらなければ旅を続けられません。時には人に頼ることもあるけれど、それもまた「頼る」ことで困難を乗り越えていくという、対応力。人にものを頼むのにも勇気やエネルギーは要ります。ですが、全部乗り越えて旅を続けることで、(最悪、誰かが助けてくれるし)トラブルが起きても「なんとかなる」、という自信につながります。

新しい挑戦をして、達成することで得られる自信

ぼくがそうだったように、誰もが必ず通る「はじめて」。バックパッカーとして旅したり、車で旅したことがあるような「旅」の経験者も、「自転車での旅」は初めてという人もいるわけで。その人にとってはそれは「新しい挑戦」となり、それをやりきることで得られる達成感は相当なものになるはずです。自分の足でペダルを回して、道中遭遇する様々なトラブルをも乗り越えて目的地にたどり着いた時の達成感は、最高にスペシャルなものになるでしょう。

自転車旅の魅力その③:自転車に乗って旅をすることで、自分の感覚が研ぎ澄まされる

「感覚が研ぎ澄まされる」ってどういうこと?と思われるかもしれませんが、他の言い方をすると、「自転車旅を通して、普段感じている世界を再認識する」という体験をすることができるとぼくは思っています。

「今まで知らなかった自分」に出会えたり、当たり前だと思っていたことが実は当たり前でないと気づけたり。そんな体験をたくさんしてきました。

辛い思い、不自由な思いをするからこそ、普段の生活へのありがたさを再確認

例えば、普段の生活ではふかふかのベッドで寝て、移動手段は車を使っていたとしても、日常生活ではそれが当たり前になっているので、そのありがたみがどれほどのものなのか忘れがちになります。が、自転車旅では、毎日小さなテントの中で薄いマットレスを敷いて寝て、自転車で重い荷物を載せて峠越えなんて日もあります。そんな辛い思い、不自由な旅をすることで、感じるのは、ふかふかなベッドや坂道も余裕で上れる車への「感謝の気持ち」です。

普段の何気ない生活の中でもこの「感謝の気持ち」を持てると、不思議と、「いつもの」日常が違って見えてくるものです。これが、ぼくが思う「普段感じている世界の再認識」です。

人の優しさ、温かさに触れられる、自分も優しくなれる

長く旅をすればするほど、人に頼ること、人に助けられることが多くなると思います。それは、自転車に不具合があったり、自分の体調が悪くなったり、環境が過酷だったり、色んな要因があると思いますが、本当に、なんでここまでしてくれるの?と思ってしまうくらい、優しくしてくれる方々がいます。そんな人に助けてもらう体験をすると、不思議と、自分も誰か困った人がいると助けたくなるんです。自転車旅をしている最中も、他の困っていそうな人がいたら声をかけちゃうし、旅をしていないときにも、困っていそうな人が目に入ってくるようになりました。気になってしまうんです。自転車旅で人の優しさに触れて、自分も優しくなれたような気がします。

道端の小さな自然に美しさを感じる

自分と自然との間に隔たりがない、自転車旅。車よりもゆっくりと進むことで気づくことができる道端の小さな花たちや、何にもないただただ緑の牧草地。普段の生活なら通り過ぎてしまうかもしれないようなものにも、「あぁきれいだな。美しいな。」と感じたりします。こういうのも感覚が研ぎ澄まされてるのかなぁと思います。

自転車に乗った後のご飯が美味しい、シャワーが最高。

旅をしていない普段の生活で食べるご飯のほうが出来だったり質だったりは当然、上だとは思うけど、自転車を一日中漕いで、たどり着いたキャンプ場で食べる即席の「テキトーごはん」はそれ以上に美味しいと感じる(こともある)し、頑張った後に浴びるシャワーは最高に気持ちがいい。シャワー後にビールでぷはぁとしてしまったときなんかは、もう昇天ものです。

【ぼくの場合】自分が自転車旅を選んだ理由

ぼくがオーストラリアで自転車旅を始めたのは2021年の11月。その時のぼくが自転車旅を選んだ理由を参考までに書いておきます。

理由①:今までとは違った旅のスタイルにワクワクした

車での旅よりも自転車の旅の方が自分にとっては新しくて、以前から気になっていた旅のスタイルでもあって、ワクワクしたから。

オーストラリアに来る前にいた、ニュージーランドで既に車での旅をしていて、3ヶ月ニュージーランド中を走り回って登山して、キャンプして。

総走行距離は8,700km。当時のぼくにとっては大冒険でした。

だけど、次は少し違った旅をしてみたいなぁ、と漠然と考えていた時に、YouTubeで見た韓国人の女の子が一人で世界を自転車で旅する動画。

この子にできるならきっと僕にもできるに違いない。

そんな気持ちが芽生え、気がついたときにはどうしたら自分も自転車旅を始められるか、考えを巡らすように。

ワクワクした気持ち。これに正直に、大切にしようと思いました。

理由②:旅にプラスしたかった挑戦という要素

自転車での旅は車よりも大変に違いないと思ったから。

ニュージーランドでたくさん登山をしたけど、きつい山登りをしたあとの山頂での景色が格別にきれいに感じたように、自転車で旅をして大変な思いをした後に見えてくるものが必ずあると思ったから。それがどんなものなのかを感じてみたかったし、それにプラス、自分の挑戦の様子を公開することで、誰かになにか伝わったらいいなと思ったから。

最後に:自転車旅は辛いこともあるけど、それ以上に魅力がいっぱい!

以上が、ぼくが今現在、感じている自転車旅の魅力です!辛いことももちろんあると思いますが、それをかき消すくらいの魅力がいっぱいの自転車旅。この記事で少しでもそれが伝わって、やってみたいな、と思ってくれたのであれば、とても嬉しいです。いつの日か旅の途中でこれを読んでくださっているあなたと出逢うことが出来たら、、そんなことも密かに夢見ています。。では!

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